来る10月26日にいよいよWindows 8が一般向けにリリースされる予定だ。すでに各種の報道がなされている所だが、~Windows 7のUIを継承しながらもWindows Phoneで採用された「Metro」と言われるタイル上の領域に各アプリケーションへのショートカットが割り当てられる機能が追加される(Metro UIと~Windows7のクラシックUIは切り替えが可能)。
なんでこんなまどろっこしいUIになったかと言えば、デスクトップOSとタブレット向けOSを同時に役割を演じさせようとしているためだ。日本の大手デバイスメーカーなどでは本格的なWindows OS搭載のタブレット市場が開拓できるとする向きもあるが、ビジネスユースのデスクトップがはたしてWindows 8にすんなり置き換わるかは、保守的な日本の企業風土やお役所の内規と照らしても、かなり不透明だとも言えるだろう。
マイクロソフトとしては、Windoes 8の投入はAppleやGoogle(Android)が先行するタブレット市場において、OSメーカーとしての地位を確立していくための苦肉の策ともいえるだろうが、これが定着するかユーザーサイドの反応にかかっている。もしこのVista投入時やWindows 7投入時以上の重要なタイミングでの新OS投入に失敗すれば、マイクロソフトがタブレット市場も押さえられずにPC市場も囲い込めないという意味で、OSシェア・デバイスシェアの構図も大きく変化する可能性は大きいだろう。