本年中にも仕様策定完了が目途になっているモバイル通信方式の第5世代(5G)移動通信方式ですが、NTTドコモが開発状況をメディア向けに公開したようです。
そもそも5Gは、現在主流の通信方式4Gの約10倍の毎秒20ギガビットの高速通信や4Gの約10分の1の低遅延が謳われています。現行の通信状況では、ネットワーク上のトラフィックの増大が著しく、早期での5Gの移行はなにも総務省やキャリア側の利益というだけではなくて、ユーザー側にもメリットは大きいでしょう。
今回のNTTドコモによる5Gのプレゼンでは、ロボットも使われたようで、ロボットの上5Gの低遅延の特長を生かして人間の動きに合わせて、ほぼ同時にロボットが動くデモンストレーションもされました。5Gの持つ低遅延をアピールする狙いですね。実際これは遠隔操作などに応用できるのでドローンビジネスとか、場合によっては医療行為にも活用できるでしょう。
このあたりの使い方だとヤマハと協力して商用化を目指している、遠隔地にいる音楽家同士が遅延を感じることなく合奏できるサービスの実験公開などもされています。またVR技術の進捗にも重要で、360度撮影の動画などをやりとりするのにも充分耐えうるものと思われます。
いいことづくめのように思われる5Gですが、一方で3G回線の停波などが現実的になってきますが技術と市場の進歩の前にインフラが更新されるのは宿命でもありますね。なにせ電波は有限ですから。